交通事故被害相談でよくある質問
ご参考までにご相談者からよく寄せられる質問の一部を抜粋して掲載しております。
- 交通事故に遭って、整骨院に通っていました。仕事も休みたいのですが休めませんので、夜に通院していましたが、2カ月ほど経って保険会社から突然施術料は支払えないと言われました。なぜですか?
- こちらのケースは、保険会社からの説明不足により起こるトラブルです。
交通事故の被害は病院(整形外科等)に通院する必要があります。特に、外傷がなく痛みやしびれが継続する場合、病院ではその原因を調べる検査手続きをとれますが、整骨院にはありません。そのため、整骨院だけでは被害を立証する医証が充分とは言えないことがあります。
- 後遺障害診断書を医者に書いてもらい、保険会社に提出したのですが「非該当」という結果が戻ってきました。医者も後遺症があると言ってくれているのに、「ない」ということはどういうことでしょう?
とても納得できません。
- 後遺障害等級の事前認定制度の利用は、自賠責保険会社に対して請求しますが、自賠責保険では中立機関である損害保険料算出機構に事前等級認定申請をします。同機構では、多数の請求を迅速かつ公正に処理するために均質的な取り扱いをすることを旨としております。そこで、こうした扱いでは拾われない後遺障害がでてきます。
異議申し立て(何回でも可能)、自賠法上の紛争処理委員会への審査申し立て(これは1回のみ)等の手段がありますが、考え方が変わりませんから、被害内容によっては認定がなされないことになります。
- 息子が交通事故に遭いました。頭部にも強い衝撃を受け意識がありませんでした。なんとか命は助かったのですが、退院してからの様子がおかしいのです。まるで人間が変わってしまったのです。
- あなたの息子さんは高次脳機能障害の疑いがあります。自動車事故で脳が損傷され、意識障害がある場合に発生します。記憶障害や集中力障害などの認知障害と感情易変や暴言、暴力、自発性・活動性の低下、病的嫉妬、被害妄想等の人格変化が典型的な症状です。判断するにあたっては、レントゲン写真・CT・MRI等の画像検査資料が重要な資料になります。
- 夫が横断歩道を歩行中、トラックに轢かれて亡くなりました。これからどうすればよいでしょうか。
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加害者が任意保険に加入している場合は、任意保険会社の担当者から損害賠償の示談の話をしてくると思います。示談書の金額はあくまで保険会社の基準による賠償額ですので、安易にサインをしないで、事前に弁護士に相談してください。
任意保険に加入していない場合でも、強制保険である自賠責保険には加入しているでしょうから、あなたが自賠責保険の被害者請求をするとよいでしょう。もし自賠責保険にも加入していないなら、政府保障事業による請求もあります。
いずれにしろ損害賠償については弁護士に相談されるとよいでしょう。
- 交通事故による外傷で激しく痛みを感じ、長期間の治療を余儀なくされました。しかし、いまだに異常な痛みが残っています。担当医によると後遺症だということで、これ以上の改善は難しいと言われました。
ただ、後遺障害としての認定がでるかはわからないということです。障害認定というのはどのような場合に認定されるのでしょうか?
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外傷により末梢神経が損傷した人は、症状固定後も末梢神経の損傷に起因するRSD(反射性交感神経ジストロフィー)CRPS(カウザルギー)による激しい疼痛等が残ることがあります。
後遺障害が認められる要件として、①関節拘縮 ②骨萎縮 ③皮膚の変化 の三要素が指摘されています。